わが家のこそだちタイプ
種をまき、手をかけすぎずに育てる
これは性格の判定ではなく、いまの、わが家の傾向のスナップショットです。子の年齢や、きょうだいが増えたこと、その日の余裕でも変わります。どの風景がいい・悪いということはありません。強みとつまずきやすい点は、たいてい同じ性質の裏表です。
環境を用意するところまでは丁寧にやって、そのあとは手を出さずに待てる人です。おもちゃの置き場所や、一日の流れは決まっている。でも、その中で子どもが何をどうするかは、子どもにまかせている。世話を焼くというより、育つ条件を整えるタイプ。
子どもは、教え込まれなくても自分で育つ力を持っている——そう信じているところがあります。だから、こちらがやるのは「育ちやすい場所を用意すること」までで、そこから先は子どもの仕事だと考えている。手を出さないのは冷たいからではなく、子どもの力を信じているからです。
「教える」と「放っておく」の間にある、いちばん難しい場所に立てること。子どもは自分で選んで、自分のペースで進めるので、集中が深くなりやすい。何かに没頭している子の後ろには、たいていこういう大人がいます。手出しを我慢できるのは、実はかなり高度なことです。
待っている姿が、まわりからは「見ていない」に見えることがあります。祖父母や園から「もっと声をかけたら」と言われて、自分のやり方が揺らぐ日がある。もうひとつは、子どもが本当に助けを必要としているサインを、待ちの姿勢のまま見送ってしまうこと。待つことと、気づかないことは別ものです。
待つと決めている日でも、1日に一度だけ「見てたよ」と言葉にしてみる。見守っていることは、伝えないと伝わりません。
パートナーが「灯台タイプ」や「たき火タイプ」のようにすぐ手を出す人だと、「なんで先に言っちゃうの」と思う場面があります。逆から見れば、相手は子どもの困った顔を放っておけないだけです。あなたの「待つ」と、相手の「すぐ動く」は、子どもにとってどちらも必要。場面ごとに担当を分ける(食事は相手、遊びは自分、など)とうまく回ることがあります。