わが家のこそだちタイプ
先に光を置いて、そばにいる
これは性格の判定ではなく、いまの、わが家の傾向のスナップショットです。子の年齢や、きょうだいが増えたこと、その日の余裕でも変わります。どの風景がいい・悪いということはありません。強みとつまずきやすい点は、たいてい同じ性質の裏表です。
先の見通しを立てて、道筋をつくって、そのうえで隣にいる人です。「次はこれをするよ」と伝えてから動くので、子どもは今日がどう進むのかがわかる。困っていそうなときは、言われる前に気づいて手が出ます。家の中に、安心していい場所と時間がはっきりある。
子どもが安心して過ごせること。先が見えない不安を、できるだけ減らしてあげたいと思っています。それは過保護とは違って、「この人がいれば大丈夫」という土台をつくる仕事です。実際、安心の土台がある子ほど、遠くまで出ていけることがわかっています。あなたがやっているのは、子どもを縛ることではなく、出ていくための足場をつくることです。
見通しと安心を同時に渡せること。子どもにとって、次に何が起きるかわかる毎日は、それだけで落ち着けます。不安の強い子や、引っ越し・入園・きょうだいの誕生など環境の変化が続く時期に、この形はとても効きます。周りが慌てているときほど、この家の中は静かでいられる。それは自然にできることではなく、あなたが毎日組み立てているものです。
先回りが効きすぎて、子どもの出番が減ることがあります。転ぶ前に手が出るので、子どもは「自分でやってみて、失敗して、やり直す」という一番おいしいところを経験しそこねる。あとになって「うちの子、自分で決められない気がする」と感じたら、たいていは能力の話ではなく、順番の話です。もうひとつ、見通しを立てる人は、崩れたときのダメージも大きい。予定どおりにいかない日に、自分を責めすぎてしまうことがあります。
先に手を出しそうになったとき、心の中で3つ数えてみる。それだけで、子どもが自分で動き出す時間が生まれます。
パートナーが「野原タイプ」や「小川タイプ」のように流れを大事にする人だと、「なんで決めてくれないの」「なんでそんなに決めるの」とぶつかりやすいところです。どちらかが正しいのではなく、子どもは両方から違うものを受け取っています。あなたから見通しと安心を、相手から「予定どおりじゃなくても大丈夫」という感覚を。全部を揃えようとせず、譲れない1つ(寝る時間など)だけ決めておくと、もめる回数が減ります。